斜視


斜視は、片眼はまっすぐ向いているのに、もう片眼はまっすぐ向いていない状態です。 たとえば、片眼が鼻側に向くと「内斜視」といい、耳側に向くと「外斜視」といいます。 また、片眼が上に向くと、「上斜視」といい、下に向くと「下斜視」といいます。目を動かす筋肉や神経のどこかに問題がある場合、近視や遠視が原因の場合、脳に異常がある場合などに斜視が起こります。 「複視」という、ものがずれて見える状態が起こる場合もあります。 生後間もなく気づく斜視もありますし、突然発症する斜視もあります。 遠くを見るときは普通なのに、近くを見る時は斜視が起こる場合、その反対に、近くを見るときは普通なのに、遠くを見るときには斜視が起こる場合、疲れたとき、放心状態のとき、寝起きのときに起こる斜視、日によって、起こる日と起こらない日がある斜視、ある日突然起こった斜視などがあり、原因が明らかな場合もあれば不明な場合もあり、心因性で斜視が起こることもあるといわれています。 治療は、斜視の種類によって、眼鏡をかけたり手術をしたりします。 大人の場合でも、自分では斜視に気がつかなかったけれど、そういえば頭を傾けたり、顏の向きを変えたりしてものを見る傾向が昔からあったというように、無意識のうちに斜視が見え方に与える影響を、自分で軽くするようにしているようなこともあります。 子供の場合、自分からものが見にくいと言えることが少ないですから、日常生活で何か子供の眼の動きがおかしいなと思ったら、早めに眼科医の診察を受けてください。 いつから、どちらの眼がどうなったかということを覚えておいて、医師に伝えることが大切です。 ※もっと幅広く詳しい情報を知りたい人は、以下のページもご覧ください。 (学会の許可を得てリンクをつけています)
日本眼科学会のページ(子供の斜視) http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_kodomo.jsp 日本眼科学会のページ(大人の斜視) http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_otona.jsp