ドライアイ


ドライアイは、眼の表面の涙の量が少ない、あるいは、蒸発しやすいなどの理由で眼の表面が乾く状態です。 海外では、ドライアイは「眼の表面に起こる炎症」であるとも考えられています。 ドライアイの自覚症状としては、眼が乾く、かゆい、ごろごろする、痛い、眼が疲れるなどいろいろなものがあります。 最近の生活環境では、パソコンや携帯電話の画面を見ることが多くなっていますが、このような画面をじっと見るということをするだけで、すぐにドライアイが起こります。 そしてドライアイが起こると、視力も低下しますので、今度はものをよく見ようとして、目をじっとこらします。そうすると、さらにドライアイにもなりますし、目も疲れてしまいます。 世界共通の傾向として、男性よりも女性の方にドライアイは起こりやすいといわれています。 また、年齢が高くなればなるほどドライアイになりやすいといわれています。 季節としては、乾燥しやすい冬にドライアイの症状を感じる人が多いですが、年中を通してエアコンで冷暖房が管理された室内や、特にエアコンの風が吹き出てくるところに机があって仕事をするような人は、そこに座っているだけでいつでもドライアイになりやすいでしょう。 ドライアイの治療としては、軽症のドライアイの場合は保水性のあるヒアルロン酸ナトリウムが含まれた目薬や、涙に粘り気を与えているムチンができやすいようにする目薬を使います。 重症のドライアイの場合は液体コラーゲンでできたプラグを涙の穴に入れて眼の表面を潤すことで、不快症状を改善します。日本ではまだあまりいわれていないことですが、海外の学会ではオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)をとると、ドライアイが改善すると5年ぐらい前からいわれています。 オメガ3脂肪酸は、魚の油、亜麻仁油、えごま油などに含まれていて、サプリメントにもなっていますので、ドライアイに悩んでいる人は一度、食品でも試してみてください。 ※もっと幅広く詳しい情報を知りたい人は、以下のページもご覧ください。 (学会の許可を得てリンクをつけています)
日本眼科学会のページ(ドライアイ) http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_dryeye.jsp